冬至に欠かせないゆず湯の効能について。冬至は一年で昼が最も短い日です。そして、これから最も寒さが厳しくなる大寒(だいかん)も訪れます。
冬至の日に「ゆず湯に浸かり、かぼちゃを食べる」と昔からいいますよね。ゆず湯とかぼちゃには、大寒を乗り切る効能があるからです。
冬の寒い日に、温かいゆず湯に浸かるとほっこりとしますよね。ゆずの香りに何とも言えず癒されます。
何よりも「ゆず」には、健康や美容に期待ができる女性に嬉しい効能成分がたくさんあります。
そこで、ゆず湯の効能とはどういったものなのかをまとめてみました。
また、ゆず湯に浸かったことがない人もゆず湯のやり方や、飲むゆず湯も紹介していますのでお試しください。
ゆず湯の効能
昔から、ゆず湯には期待ができる効能がたくさんあるといわれています。
まず体が温まるのはもちろんですが、腰痛や冷え性、風邪や肩こり、また手足のしびれなどにも効くといわれているんです。
また血行が促進され、体全体にあたたかい血液が巡り湯冷めしにくくなります。
そして、クエン酸やビタミンCなどの成分を含んでいるゆず湯には、疲労回復効果も実証されています。
では、ゆずに含まれている成分とその効能を詳しくまとめてみました。
以上のように、ゆずには様々な効能成分が含まれています。その多くはアミノ酸の一種の成分です。私たちの体に必要不可欠な成分です。
ゆずの主な効能成分
ゆずには私たちが生きていく上で、最も必要な命の源とも呼ばれている、アミノ酸がたくさん含まれています。
主にゆずには、皮と果汁にたくさんの栄養成分が含まれています。
ゆずの皮に含まれている栄養成分は、ビタミンC・カリウム・グルタミン酸・プロリン・アスパラギン酸などです。
ゆずの果汁に多く含まれている栄養成分は、カリウム・ビタミンC・カリウムとリンなどです。
ゆずは皮も果汁もほぼ同じ栄養成分が含まれていますが、栄養成分量は皮の方が全体的に多く含まれています。
ここまでで、ゆず湯の効能と成分を説明してきました。ゆず湯の効能が分かったところで、さっそくゆず湯に浸かってみましょう!
ゆず湯のご家庭でのやり方もちょっと書いておきます。
ゆず湯のやり方
ゆず湯は、各ご家庭によってやり方がそれぞれだと思います。
ゆずを丸ごと浮かべる
水洗いをしたゆずを丸ごとお湯に浮かべる。この場合は湯舟の大きさにもよりますが、だいたいゆずを5~6個浮かべれば良いでしょう。
香りがもっと欲しい人は、ゆずの皮に少し切れ目を入れるといいでしょう。
また、ゆずの皮を丸ごと削り湯舟に浮かべる人もいます。ゆずの皮を丸ごと削って冷凍をしておけば、いつでもゆず湯を楽しめます。
ゆずを切って浮かべる
ゆずのリラックス効果の香りを より求める方は、ゆずを半分に切って、または輪切りにして浮かべると良いでしょう。
この場合もゆずは5個程度がちょうどいい個数でしょう。
ただ、ゆずを切ってゆず湯にする場合は、果実や種が散らばりお風呂の掃除がたいへんなので、百均のネットなどに入れて浮かべた方が無難です。
しかし稀に、リモネンの肌を刺激する成分でお肌がピリピリするという人もいたりします。
また、ゆず湯に浸かりお風呂からでたらアレルギー反応が出る人もいるようです。
それほどひどくはならないようですが、痒みが出たりするようです。
その原因の多くは、農薬反応ではないかと言われていますが、皮膚の弱い方で不安がある人は、ご自分でゆずを浮かべるのではなく、市販のゆず湯の入溶剤を購入した方が良いですね。しっかりと成分も確認ができますので。
ゆず湯は浸かるだけではなく、飲んでも効果が期待できるんです。
簡単な飲むゆず湯の作り方も、書いておきますね。
飲むゆず湯レシピ
お子さまの風邪予防にもなる飲むゆず湯の作り方です。簡単ですので、ぜひお試しください。
100㏄程度のお湯に半分に切ったゆずを絞り、ハチミツ小さじ1程度いれて混ぜ、温かいうちにゆっくりと飲んでください。
風邪予防やのどにも良いのですが、ゆずには血管拡張を促す成分が含まれていますので血液の循環が良くなり、血管が拡大すると体温が上がります。
それにより新陳代謝が良くなり、病気予防やダイエット効果へとつながります。
さて、ゆず湯は浸かっても、飲んでも効能があることが分かったところで、ゆず湯と言えば、やはり冬至を思い浮かべる人が多いと思います。
冬至とゆず湯の関わりについても少し触れておきます。
冬至とゆず湯
冬至にゆず湯に浸かる人が多いと思います。古くから冬至の日にゆず湯のお風呂に入ると、『1年中風邪をひかない』という言い伝えがあります。
冬至とは二十四節気の一つで、1年で1番日照時間の短い日です。毎年 同じ日にちとは限りません。冬至の日は、かぼちゃの煮物を食べてゆず湯に浸かる風習があります。
古代中国の唐の時代に、冬至を一年の始まりとしていたと言われていたことが、冬至の始まりです。
冬至にゆず湯に入るのは、江戸時代の銭湯から始まり、まだそれほど古い歴史ではありません。
ゆず湯に浸かることで、ゆずの香りで厄払いをし体を芯から温めて、無病息災を祈ったことが、由来だと言われています。
ちなみに冬至にかぼちゃを食べるのは、かぼちゃはβカロテンが豊富に入っている野菜です。寒い冬至にかぼちゃを食べることで、免疫力を高められ、長く健康にいられるという言い伝えからきてます。
まとめ
以上、ゆず湯の効能や成分についてまとめてきました。
体を温めるということは、健康にも美容にも良いことです。「ゆず」を湯舟に浮かべ、あまり熱くせずゆっくりと浸かり、体の芯まで温まりましょう。それに飲むゆず湯も健康にいいですよ。
冬場に限らず、夏の暑い日もクーラーで冷えた体を温めてあげてください。ゆず湯で、リラックスしたバスタイムをお楽しみくださいね~!
また端午の節句に欠かせない菖蒲湯(しょうぶうゆ)も、効能がたくさんありますよ。
