平等院の藤は、たいへん有名です。
見頃はGWで、この藤波を観賞しようと全国各地から観光客が訪れます。
京都観光といえば、桜や紅葉のシーズンが印象的ですが、初夏のわずかな頃しか味わえない京都らしい寺院と藤とのコラボもおすすめです。
京都の観光名所、平等院と、藤棚一面に咲く藤との見ごたえのある風景です。一度はご覧いただきたい景色ですので観光の参考にどうぞ。
平等院の藤
10円硬貨の図柄で有名な平等院鳳凰堂は、平安時代後期に建築された、古都京都の文化財として世界遺産に登録されています。
この平等院では、さくらの花も散り春も後半を迎えるころ、藤が鮮やかに咲き誇ります。藤といえば、7世紀後半から8世紀後半にかけて編集された、わが国最古の歌集である万葉集にも詠まれた、日本を代表する古来の花木です。
平等院の藤は、樹齢280年とも言われ、迫力ある咲きっぷりで満開の桜を劣らない美しさで参拝者を魅了します。
GW時の平等院では、藤と国宝の一体化を一目見ようと海外からも観光客が集まって来ます。
平等院は源氏物語でよく知られており、そんな平安時代の雅な雰囲気をかもし出した藤は、現実離れした神秘的な世界を演出してくれ、癒しの空間が体感できます。
藤棚は、観音堂の横にあり平等院鳳凰堂と一緒に想いでの撮影もできますよ。
例年の見頃は、4月中旬から咲きはじめ、GWぐらいが満開です。その年の気候により満開の見頃がGWの前半であったり後半であったりしますが、全体的にはGWの頃が藤の見頃です。ぜひ、ご覧ください。
ちなみに私は、京都在住で平等院周辺を時々ぶらぶらとしています。この辺りは「源氏ろまんの街」と呼ばれており、平等院から歩いて巡れる源氏物語ミュージアムや世界遺産の宇治上神社、有名な抹茶の老舗やランチを楽しめるお店もたくさんありますので、いずれこのサイトで紹介をしていきたいと思っています。
例えば平等院入り口付近の通りを「平等院表参道」といいまして、この周辺だけでもたくさんの お食事処や土産店が並んでいます【平等院表参道 公式サイト 】
次いで、万葉集に詠まれている藤の歌を少し紹介をしておきますね。
万葉集と藤
日本古来の花木、藤の花は初夏に花を咲かせ夏の季節感を感じさせる季語です。そのため句の季語としてよく用いられます。
大きな房となって密生した藤はボリュームがあり、藤波ともいわれており、万葉集には藤波と読まれている歌があります。そんな藤の花を詠んだ歌を一部紹介します。
平安時代には、紫色が高貴な色とされており、位が高い人の着物の色にも使われていました。
そのため、紫色の藤の花は人気があり、情緒ある和歌として詠まれることが多かったのでしょう。
まとめ
平等院に咲く藤の見頃はGWです。
落ち着いたもの静かなイメージの藤の花ですが、目の当たりにすると優美な藤波です。
見頃が終わると樹勢保護のために、花房を切り落す剪定(せんてい)をして、また次の年に藤を楽しめるよう長年、専門家によって手入れをされてきたようです。
