京都最古の祭といわれる葵祭は、京の街を彩る春の風物詩です。そんな葵祭の2019年度の日程やルート、各場所での見所を紹介します。
毎年、全国各地から大勢の観覧者が集まり、平安時代の趣を残す姿に、皆がくぎ付けとなります。この時代へとタイムスリップする瞬間が味わえる葵祭をぜひ体感してみてください。
葵祭は観覧の前に必ず、ルートを確認しておくことをおすすめします。どこの拠点も満員ですが、事前に知っておかないと、なかなか観賞できないですよ。
京都の葵祭2019日程・ルート・時間
葵祭の日程は、2019年5月15日(水)です。
では、ルートや各拠点の時間を簡単に案内していきます。
葵祭の路頭の儀の行列は京都御所から出発します。
以上が葵祭のルートです。葵祭の見所である路頭の儀は、たいへん大掛かりな王朝行列で、初夏の京都を楽しめる伝統行事です。
約5時間かけて、8kmの道のりを平安貴族大行列が歩き、葵祭のヒロインである斎王代、勅使や検非違使、内蔵使、山城使、風流傘、牛車など500名を超える人々の列に馬が36頭、牛が4頭、牛車が2台、そして輿が1台という風雅な行列を観ることができます。
全席指定の有料観覧席がメインスポットには設けられています。この席では、鮮やかな行列が通る景色を、ゆっくりと楽しむことができます。
そしてまた葵祭は 当日だけでなく、前儀も見所がたくさんあります。
葵祭の前儀
ここからは、少し葵祭の歴史についても触れておきますね。
葵祭の歴史
葵祭は京都の賀茂神社の例祭で、正式名称を賀茂祭といいます。賀茂神社とは賀茂御祖宮神社と賀茂別雷神社の総称のことをいいます。
葵祭は源氏物語にも描かれている祭で、貴族の祭として、旧暦4月の第2回目の酉の日に行われていました。
しかし、応仁の乱以降に一時開催されなくなって、江戸時代に一旦は復活しますが、再び明治時代には開催されなくなりました。
そして、第二次世界大戦後の1953年に行粧が復活し、1956年に、斎王に変わる斎王代の女人行列がとり行われるようになりました。
現在では毎年5月15日に行われるようになっています。葵祭は祇園祭、時代祭とともに京都の三大祭の一つとされています。
そして、石清水八幡宮の岩清水祭と、春日大社の春日祭とあわせて三勅祭ともされている祭です。
最後に京都の葵祭といえば、毎年話題になる斎王代ですが、斎王(さいおう)についても簡単に書いておきます。
斎王と斎王代について
斎王(さいおう)とは祭祀に奉仕した未婚の皇女のことをいいます。
斎王の制度は810年から賀茂祭で始まった齋院が始まりと言われています。天皇陛下が即位すると斎王は占いで選出されました。そして、その天皇が譲位したり、崩御するまでその役割を果たしたとされています。
しかし、斎王の制度は鎌倉時代には途絶え、その後、1956年に斎王代として復活を遂げました。
葵祭の斎王代とは、斎王の代わりをする人のことで、皇女ではなく一般人から選ばれ大学生などがよく選ばれます。
まとめ
このように葵祭は平安時代から行われてきた貴族の祭で、途中何度か中断されながら現代に受け継がれている日本の伝統的な祭です。
毎年、巡行のスケジュールは決まっており、有料観覧席も満席です。斎王代をはじめとする女性たちの美しさや、古代の雰囲気をそのまま楽しめ圧倒されます。
事前にルートと時間をご確認の上、楽しんでくださいね!
また京都には戦国武将ゆかりの史跡がたくさんありますので参考にどうぞ。
