京都 の 夏の風物詩 といえば涼しげな川を眺めながら、京野菜 をふんだんに使った料理をいただく「納涼床」や「川床」が人気ですよね。
そこで気になったのは「納涼床(のうりょうゆか)」と「川床(かわどこ)」には違いがあるのですが、ご存知でしたか?多くの人は全て「川床」と呼んでいます。しかしそれは、間違いなんです。
ここでは、京都でランチやディナーを楽しむ際に、ぜひ知っておきたい「納涼床」と「川床」との違いを書いていきますので、豆知識の引き出しに入れておいてくださいね!
納涼床とは
京都の納涼川床 として有名な、鴨川沿い のたくさん並んでいる店が、いわゆる納涼床(のうりょうゆか)です。京都の人は一般的に「床」と呼んでいます。
鴨川の納涼床は、二条通りから五条通りに掛けて約100件ぐらいの店が建ち並んでいます。鴨川沿いに店から張り出すテラスの形のような建て方で、川面からはけっこう高い所に造らているのが納涼床の特徴です。
ずらりと並んだ店は、京都のメインの通りである、四条通りからもその様子がうかがえます。京都によく来られる方にとっては、夏の風景としてはお馴染みでよすね。テレビのドラマのワンシーンにもよく登場しますよね。
こちらでの食事は、鴨川を渡る涼風を感じることができるものの、京都市街地に位置することもあり、気分は若干涼しくても、暑さは街の中とあまり変わりません。ご存知の通り、京都の夏は非常に厳しい暑さですので。
しかし、この鴨川の床で楽しめる料理はいろんな種類があります。
京料理の和食はもとより、フレンチやイタリアンなどの洋食、創作料理や居酒屋料理、肉料理、世界各国の料理、カフェバーなど様々な料理に広がっています。お店も、老舗もあれば新たなお店もあり、格式ばらずにカジュアルに楽しめるお店が増えています。
もし迷ったら、納涼床のおすすめの店を下記にて紹介しておきますので参考にしてください。
夕方から床に灯された照明の下で、各店には多くの方が料理やお酒と共に、京都の風情を堪能されています。
また5月と9月の、暑さがましな時期には、昼のランチを営業されている店も多く、夜に比べてリーズナブルに楽しむ事ができるお店がたくさんあります。
なによりも 鴨川の納涼床 は、交通便が良いので便利です。
鴨川納涼床ご利用期間【5月1日~9月30日・昼床は5月と9月】
各店の詳細はコチラからどうぞ。>> 鴨川納涼床
川床とは
一方、京都北部の貴船に流れる貴船川に設えられる納涼川床です。こちらを「川床」といいます。
写真をご覧になって違いが分かりますかあ?貴船の川床と鴨川の納涼床とは明らかに違いがあります。
川床は、手を伸ばせば水に触れることができるほど川面に近い所にお食事処が設けられています。鴨川の納涼床は高い所から鴨川を見渡しながらの食事処です。納涼床と川床の違いがお分かりになりましたか?
京都貴船の近くには鞍馬寺や貴船神社があり、昼にはこうしたエリアを観光し、夕食を貴船の川床で頂くのがお勧めです。
貴船川は鴨川の源流で、市街地を離れた北部の緑に囲まれた所に位置し、川床が水面に近い事もあり、川床の座敷では、京都市街地に比べると10℃近く涼しく、羽織るものが必要な時もあります。
この貴船川沿いには、10数軒ぐらいの川床料理を楽しむことができる店があります。
多くは京料理や和食が提供されています。また、お店の半数は料理旅館であり、宿泊も可能な点も、鴨川の床とは異なるポイントです。
貴船川床の店のご紹介はコチラからどうぞ。>> 貴船観光会
どの店舗も風情ある人気店ばかりです。ご予約は早めの方がいいですよ。
貴船宿泊おすすめの観光プランも載せておきます。
◆川床会席◆5月~9月限定!涼やかに川床でお食事を。
それから、京都の川床では高雄もたいへん有名です。舞妓さんと一緒に楽しめるところもあります。
高雄の店の詳細はコチラからどうぞ。>> 高雄保勝会
まとめ
言われてみれば、納涼床と川床の違いがはっきりとしている!と思った人が多いかと思います。どちらもそれぞれ風流です。
にぎやかな市街地の鴨川で納涼床を楽しむのも良し、また少し足を延ばして貴船川で京都市街の暑さと雑踏から逃れ、京料理をゆったりと楽しむ川床も良し、です。
鴨川の納涼床も、貴船川の川床も人気が高く、予約をして訪れないと空いていない場合が多いと思います。
京都盆地の夏の暑さを凌ぐために考え出された、納涼床や川床ですが、現在では京都の夏には欠かせない観光スポットとなっています。京都観光の目玉として旅行プランに組んでみてくださいね。
