毎年、夏に開催される京都ならではの納涼床。川の上にお座敷などを設置し、涼しみながらのランチやディナー、最近では海外からの観光客にも人気があります。夏の風情を感じますね!
ちなみに、よく勘違いをされるのは全部を「川床(かわどこ)」と呼ぶ人が多いのですが、川床と納涼床は違います。
鴨川沿いにあるお店は「川床」とはいいません。一般的に京都の人は「床」と呼んでいます。納涼床(のうりょうゆか、のうりょうどこ)のことです。
京都では貴船や高雄のお店を「川床」と呼びます。ご存知でなかった方は覚えておいてくださいね~。
納涼床と川床の違いはコチラに詳しく書いていますのでどうぞ!
では、京都ならではの納涼床の私がおすすめのお店、厳選した7店舗を紹介したいと思います。
京都の納涼床おすすめ7選
鴨川をゆっくりと眺めながら、ランチやディナーをカップルや、友達、家族と気軽に楽しめる、美味しいだけではなく風流なお店を7選紹介します!
連休などの休日はとても混みあうと思いますので、予約をされてくださいね。
大當両
大當両(だいとうりょう)は70年以上の歴史をもつ老舗の京料理店です。築100年以上経つ日本家屋が改装されています。京都の納涼床の醍醐味のお店です。
以前は一見さんお断りだったということですが、現在は予約すれば大丈夫です。川床プランは、ゆば会席や、鮎の塩焼きなどの季節のおまかせ会席なども用意されています。
ゆば料理を中心にした彩り豊かな10種籠盛り、ゆばと沖魚のお造りや、季節の小鉢、御飯と赤出汁、香の物や抹茶わらび餅などがランチで楽しめます。
FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT
FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT、このお店は明治3年から営業しているフレンチレストランです。由緒ある歴史と新しさの両方があるとてもおしゃれなレストランです。この店の建物は国の登録有形文化財にも登録されています。
京都の納涼床でのフレンチは若い方に大変好評のお店です。
お料理の一例を紹介しますと、鱧が使用された前菜やお魚とお肉から選べるメインなどが用意されています。
前菜は鱧のレセッシュと南高梅のジュレを季節のお野菜、そして本日のスープ、メイン料理は、スズキのエピス焼きをグレープフルーツとジンのブールブランソースか、京都産日吉豚のローストをトウモロコシのピュレ ラベンダーのジュから選べます。
そして、本日のデザートと焼きたてパンと挽きたてコーヒーが楽しめます。
京料理 田鶴
京料理 田鶴は、本格的な京料理を味わいたい人におすすめの老舗店です。ご主人自らが市場で吟味した素材が使われた京料理をランチやディナーで楽しめます。
例えばランチのコース料理は、京会席 清水コースや、京会席 鴨川コースなどが、眺めの良い景色とともに味わえ、たいへん人気のある京都の納涼床です。
京料理 きた山 本店
京料理 きた山 本店は、南座から近い場所にあり、南座と鴨川の美しい景観を楽しみながらお食事ができます。京都の納涼床でおばんざいを楽しみたいならこちらのお店がおすすめです。
京豆腐鍋は秘伝スープが評判の看板メニューの一つでリピーターも多いということです。京の夏の風物詩 鴨川納涼床で愉しむことができる煮こごり、京おばんざい5種盛、京風だし巻などの全5品をセットにしたメニューが楽しめます。
先斗町 魯ビン
先斗町 魯ビン(ロビン)は、築150年という元高木福という京町家がリノベーションされ、情緒ある雰囲気の中で食事をすることができるレストランです。
ランチでは旬の食材が使用された料理長のおすすめ会席、床で味わう鱧おとし付京会席弁当コースが楽しめます。
お料理は冷鉢が鱧のおとしと梅肉醤油、会席弁当は、造りが季節の鮮魚造り、三種盛り合わせ、焼八寸が鰆西京味噌漬焼きの季節のお野菜、出汁巻が地鶏柚庵焼、数の子小川巻、煮物はおあげと豆富の信田巻き、季節の野菜と生麩焚き合わせなどが好評です。
御飯は季節の炊き込みご飯と赤だし、甘味は自家製季節の甘味などとなっています。贅沢な納涼床での食事が堪能できます。
あと村
あと村は、夏の鱧や秋の松茸など、旬の素材がふんだんに使われたボリュームのある京料理が楽しめます。
ランチは、鴨川沿いの落ち着いた空間で味わえる、京の季節を盛り込んだ籠盛り弁当などが楽しむことができます。
京料理が自慢の人気のある納涼床のお店です。
幾松
幾松は、桂小五郎の夫人になる幾松に由来するお店で、新撰組襲撃の舞台となったお店だそうです。
築200年の建築は国の登録有形文化財にも指定されており、納涼床プランが楽しめる幕末ファンにおすすめの京都の納涼床のお店です。
納涼床周辺の散策
京都は盆地という地理的特徴があるので、夏は暑く、冬は寒いという特色があります。夏の暑さが厳しいのですが、それでも京都らしさを堪能できるのが、京の夏の風物詩と言われている、この鴨川納涼床 です。
京都はあちらこちらに有名な観光スポットがあり、ついついいろんなところを巡りたいと思ってしまいますが、京都の夏の観光を楽しむには駆け足で回るのは禁物です。
暑さにバテてしまい、疲れるだけです。それよりも、エリアを絞ってのんびりと回るのが夏の京都を満喫するための秘訣です。
鴨川納涼床の周辺は、よくドラマのワンシーンにも出てきます。
鴨川の散策は日光を遮るものがないので、夕方近いころに行くのがポイントです。この時間帯だと日差しも弱まってきます。
このあたりは京都の中心になりますから、ショッピングなど何かにつけて便利です。うろうろとウィンドショッピングをするだけでも十分に堪能できると思います。
午前中なら、東山周辺の神社仏閣を巡ってみると良いでしょう。有名な清水寺をはじめ、建仁寺、八坂神社、高台寺、知恩院など有名なお寺や神社がたくさんあります。どこに行っても見ごたえがあります。
また、美術に興味がある方は国立近代美術館や京都市美術館に行ってみるのもおすすめです。もし、小さなお子様連れで、神社仏閣や美術には興味がないという場合は、少し離れていますが、京都水族館に行ってみるのも面白いと思います。
いずれにしても、この周辺だけで十分楽しめますので、夏はのんびりと京都駅から四条通りの、納涼床周辺を散策するのが良いでしょう。交通のアクセスが良いのも利点です。
寺町や木屋町など鄙びた小道を散策すると京都の良さを味わえます。夏の京都観光は川沿いのスポット鴨川納涼床 を中心に巡ってみるのがおすすめです。
そして、鴨川納涼床でのランチやディナーをお楽しみください。
また最近では、京都のお茶屋遊びも観光客に人気があるようです。めったに体験ができない舞妓さんとの楽しいひと時を過ごせますよ。
まとめ
夏の京都は厳しい暑さですが、風情ある光景を眺めながら、とっても美味しいランチやディナーをいただくと、ホッとしますね!
まだ、納涼床で食事を楽しんだことがない方は、せっかくの日本の夏をぜひ楽しんでくださいね!!
