端午の節句といえば菖蒲(しょうぶ)を思い浮かぶ人が多いと思います。菖蒲の花は、端午の節句の頃に咲くので「菖蒲の節句」とも呼ばれています。
季節の変わり目を健康的に過ごすための節句ですが、武家の時代を経て、男児の成長を祝う節句になりました。
端午の節句の日は、菖蒲湯に入浴をして、菖蒲を浮かべた酒を飲み、菖蒲枕で寝るなど、菖蒲づくしの日を過ごした時代もあるようです。
また、家の軒に菖蒲を飾って魔除け、厄除け、邪気を祓うという風習も 古くから行われていました。
中国で行われてきた行事を日本に入ってきたのは奈良時代といわれています。
世継ぎの男の子が無事に育つことが願いで、なんとか厄をよけて、強い子(尚武=菖蒲)に健やかに育って欲しいという思いから生まれた菖蒲づくしの習慣です。
現代も端午の節句に入浴をする、菖蒲湯についてどんな効能があるのか調べてみましたので、ご覧ください。
菖蒲湯の効能
まず、菖蒲の花とは薬草です。とても良い香りで、芳香があるので薬用に適しています。ヨーロッパでいえばハーブと同じ感じの植物だそうです。
この菖蒲に葉が似ているアヤメの仲間もあります。端午の節句で使われるのは、サトイモ科の菖蒲です。
菖蒲湯の薬効成分と効果
菖蒲には、アサロンやオイゲノールなど精油成分がたくさん含まれています。この精油成分の効能によって、体に嬉しい効果をもたらしてくれます。
血行を促進や保湿効果、疲労回復の効能があります。肩こり・神経痛・リュウマチにも効果的で鎮痛・保温アトピーなどの皮膚炎にも良いようです。
これらの薬効がある精油成分は、菖蒲の根の部分だそうです。しかし漢方などで売られているのは、菖蒲は葉の部分が多いとのことです。
また、香りによるアロマテラピー効果もありリラックス効果も効果が期待できるそうで、これは嬉しいですよね。
菖蒲湯は、消毒効果があり、赤ちゃんも入浴をしても大丈夫ですが、まれに肌荒れする赤ちゃんもいるかもしれませんので、注意をしてください。
菖蒲湯のやり方
菖蒲湯のやり方は簡単です。特に決まりもなく各家庭でやり方も違うと思いますが、通常の家庭での浴槽では、菖蒲の花を5~8束程度まとめて、お湯に浮かべるだけです。こちらも好みの本数でいいと思います。
また刻んで100円均のネットなどに入れて浮かべてもいいです。
菖蒲の花ですが、端午の節句の頃になると花屋さんはもちろん、スーパーなどにも売っていると思います。
菖蒲の花を必ず使用しなくても最近は、菖蒲の成分を使った入浴剤も売られていますので、ストックしておけばいつでも菖蒲湯に浸かれますね。
下記のような無添加の菖蒲湯の入浴剤もあります。
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まとめ
薬草の力で、健康を保つ菖蒲の節句といっても過言ではないくらい端午の節句に菖蒲は付きものです。春から夏への季節の変わり目は、疲れが出たり病気にかかりやすい時期です。
この時期にぜひ邪気を祓いつつ、疲労回復に効果的な菖蒲湯に浸かり、アロマテラピー効果で癒されてくださいね。
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