学習指導要領の改訂はいつからどう変わる?新学習指導要領とは?

学習指導要領 改訂 いつ【受験】
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ここでは、学習指導要領の改訂はいつからどのように変わるのか、進行状況を簡単にまとめています。

文部科学省の発表でご存知の通り、教育現場は、大きく変わろうとしています。すなわち、学習指導要領が変わるということです。

 

 

学習指導要領とは、文部科学省が告示する教育の課程の基準のことです。



学習指導要領は約10年ごとに改訂されます。その学習指導要領の基準に沿って教科書や各学校の授業のカリキュラムなど構成されます。

これからの「新学習指導要領」がいつからどう変わっていくのか、2020年を中心にスケジュールをまとめてみましたのでご覧ください。
(この記事は2018年3月21日投稿です。よってその後の状況が変わる可能性があります)
 

学習指導要領の改訂はいつからなのか

学習指導要領 改訂 いつ

 

2020年度から、新しい学習指導要領での授業が順次導入されます。

それに伴い、もう皆様もご存知だと思いますが2015年から、小学校の教科書の改訂が実施されました。

2016年度には、中学校の教科書の改訂が実施され、今回の小学校・中学校の教科書改訂に関しては、「脱ゆとり教育」を目指した延長線であることは確かでしょう。

 

2017年には、 教科書の会社が新学習指導要領に基づく教科書を作成し、2018年には、新しい教科ができます。 道徳教育を強化するという事で「道徳」が正式に教科化されます。

 

道徳の教科の成績の評価については、こちらからどうぞ。


そしてまた、英語も教科化 します。すでに各学校によっては2018年頃より段階的に開始をしている所もあるようですが、実施は2020年から5・6年生の英語は教科化され、3・4年生は英語が必修化されます。

 

英語については、高校ではより高度な英語力を身につける授業となります。

大学入試においては、大学入試英語成績提供システムも2019年11月から導入されます。

 

高校の地理歴史・公民の科目の構成も大きく見直されます。地理歴史は「歴史総合」「地理総合」という科目を新たに作って必修科目となります。公民も「公共」という新科目を作って必修科目となります。

 

(2018年12月追記)
2022年度の新入生から順次実施される、高校の新学習指導要領の改定ですが、新科目となる「歴史総合」「地理総合」「公共」について少し触れておきたいと思います。

文部科学省は2018年7月に、新科目の解説書を公表しました。解説書とは、教員向けに作成したもので、生徒に教えなければならない学習の内容などを定めたものです。

 

これによると、歴史総合では例えば「中国の開港と日本の開国」などをテーマにし、国内外の動向を有機的に結びつける力の育成を目標にしています。

公共も、18歳以上への選挙権年齢引き下げをテーマに、選挙や政治参加について学習をします。また、社会保障や雇用、契約といった社会に必要な内容を詰め込んだ教科となっています。

全体的にいえるのは、グローバル化する国際社会に対応ができる人材の育成を掲げているのでしょう。

 





それから新学習指導要領では、プログラミング教育にも力を入れていくようです。

 

「新学習指導要領」の開始のスケジュール
・2020~小学校 (小学5年・6年で英語の教科化)
・2021~中学校
・2022~高校

と順次 開始されます。

 

 

 

学習指導要領の改定で大学入試が変わる

学習指導要領の改訂 大学入試

 

そして、最もお子さまのお持ちのお母さま方が、一番関心があるのは「大学入試」だと思います。

その「大学入試」も大きく変更されます。

 

 

今まで大学入試といえばセンター試験の活用が大きかったのですが、特に、国公立大学はセンター試験必須だったのは皆様もご存知だと思います。

 

しかし、2020年に「センター試験廃止」されます。2020年とは東京オリンピックが開催される年です。

 

大学入試センター試験→大学入学共通テストに変更されます。大学入試の出題方法も大きく改訂されます。

センター試験2020年から実施の

大学入学共通テスト

2024年から実施の

大学入学共通テスト

出題方法マークシート形式マークシート形式

短文記述式(数学と国語)

CBTを使い選択式

短文・長文記述式を検討中

試験回数1回のみ1回のみ

※CBTとは紙と鉛筆を用いて試験を行うのではなく、コンピュータ上で試験を行う方法。

 

今までの大学受験は、一発的な所があったのが見直され、また受験者の面接なども検討にあがっています。

 

いずれにしても、センター試験廃止後に、どのような措置に移行したとしても対応ができる学力を日々、身に付けておくことが必要だということでしょう。

 




 

 

そして何と言っても今までもこれから先も『国立大学』が人気であるということは変わりなく、それに見合う学力が求められます。

学習指導要領の改訂で、これまでの知識だけの詰め込みの教育は終結をむかえようとしているようですね。


 

まとめ

学習指導要領は、約10年ぶりに全面改訂されます。2020年から改訂された内容での授業が順次実施されていきます。

今回の改定では、今までの詰め込み型の知識偏重型から、思考力や表現力を育成するアクティブラーニングの重視を計り、グローバル化に対応した人材の育成に取り組んだ、いわば将来の日本を背負う学力の育成を意識した学習指導要領の改定ということでしょう。

 

以上、学習指導要領の改訂はいつからどう変わっていくのかをまとめてみました。

 

そしてまた、センター試験廃止でアクティブラーニングが本格化していきます。

センター試験廃止については、コチラからどうぞ。

 

 




 

 

 

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