基本的にお中元やお歳暮は親交という意識を持っていますが、お断りしたい、辞退をしたいと思うこともありますよね。
そんなとき、できるだけ波風を立てないように断るにはどうすればいいのか悩む方が多いと思います。お中元やお歳暮の辞退は失礼のないようお断りしなければなりません。
相手が目上の方でも、年下の方でも、その断り方によっては誤解を生んでしまうことになりかねません。
丁寧に、そして上手にお中元やお歳暮をお断りする方法を紹介しますので、参考にしていただけたらと思います。
お中元・お歳暮の断り方
お中元やお歳暮をお断りするときには、必ず手紙やはがきの文面でお伝えしましょう。
メールや電話だけでは失礼にあたります。丁寧とは言えません。文面と電話と両方でお断りする方法は丁寧で良いと思います。
断るタイミング
なによりも、お中元やお歳暮をお断りをする、辞退をするタイミングが重要です。
一番良いのは、最後となるお中元やお歳暮をいただいた時のタイミングがベストです。
しかし、お中元やお歳暮をいただく前にお断りをしておきたいのでしたら、お中元ならば6月上旬に、お歳暮でしたら11月上旬には、電話やメールではなく、できるだけ手書きの文書を郵便で送りましょう。
冒頭にも書きましたが、電話や口頭でお断りをするのは失礼に当たりますので、丁寧に直筆の手紙やはがきで、パソコンなどでは打たずに手書きでお断りを事前に送るのがベストです。
とは言うものの、今はメールで送る方も多いようですが、メールで辞退の場合は、より丁寧な文面を心がけてください。
しかしメールで送った場合は、相手方がすぐにまた返事を返さなくてはと思いますよね。「今後は、お中元やお歳暮を辞退させていただきたい」というメールをいただいた側は、すぐになんてお答えを返していいのか分かりません。
余計な気を使わせますので、常識としてはメールは避けたいところです。
角の立たない断り方の文言
まずは、送っていただいたものと同額に近い品を返した上で、「どうぞ今後はお気遣いなさいませんようにお願い申し上げます」と断り状を添えることです。
しかしこれだけでは、お中元やお歳暮を本当にお断りしたいという意思は伝わらない場合がほとんどですので、下記に断り方のポイントをまとめてみました。
これを参考に送っていただく相手に合わせて文面を考えてみてください。
お中元やお歳暮をお断りする理由を明確にすることで、ほんとうに断っているのだなと相手に伝わります。
必ず文面に書いた方が良い理由は、すべての方からのお中元やお歳暮を断っている旨を記載することです。
あなたからのお中元、お歳暮だけを断っているのではなく、すべての方からのをお断りしている、という旨を手紙に記載しましょう。
そして毎回の好意はうれしいが、こちらの都合でお断りする旨を、丁寧にお詫びとともに伝えます。
こちらの都合というのは、例えば
・もう社会的にリタイアしたので儀礼的なやりとりはお断りをしている。
・社会的な儀礼から身軽になりたいという勝手な希望を持っている。
・毎回のお中元やお歳暮をいただくのがたいへん心苦しい。
など理由を書きつつも、先方の好意については丁寧に謝辞を述べます。
お中元やお歳暮をお断りする場合は、たとえ目下の人に対してもお断りすることによって、相手が不信感と不安感を持つことがないような、断り方の文面でなければなりません。
長い間、お中元やお歳暮を贈っていただいたことに感謝の言葉を丁寧に表し、誠意のあるお気持ちは十分有難いのですが、これからはお気持ちだけ頂くという事で、この辺でお中元やお歳暮は辞退したいと、はっきりと書きましょう。
そして最後に、必ずお互いの関係は今後も何ら変わりのないお付き合いを継続していきたい、という旨を伝えるようにしてください。
そして、旦那さんあての場合は、奥様にもくれぐれもよろしくと、奥様あての場合は旦那様にもくれぐれもよろしくと書きましょう。または、ご家族の皆さまにもよろしくなど付け加えるようにして〆ましょう。
まとめ
お中元やお歳暮などせっかくご厚意でいただいているのに、辞退をするのは失礼でしょうが、断りたいと思ってられる方が非常に多いと思います。
断りたいと思うのでしたら、お断りをしてもいいと思います。逆に辞退をしていただいた方も安堵感があったりするものです。せっかくのご厚意ですので断り方、辞退の仕方が重要なポイントです。
何よりも、断ることで角が立たないように、これまでのお中元やお歳暮をいただいたことへの感謝の気持ち・言葉は忘れずに重ねて伝えるようにしてお断りください。
