これまでは、肥満と言えば食生活のアンバランスや、運動不足など後天的な原因、あるいは肥満の人の性格の問題のように捉えられていました。
しかし、最近では医学的研究の結果、肥満には大きく遺伝子が関わっていることがわかってきました。
肥満の遺伝子検査では、何がわかるのでしょうか?また、遺伝子検査の結果、わかったことをどうダイエットに生かせばいいのでしょう?
様々な肥満の遺伝子検査に関する情報をまとめてみました。
肥満の遺伝子検査とは
肥満の遺伝子検査は文字通り、人が太る、肥満になる原因となる遺伝子を調べる検査です。
遺伝子のタイプによって、肥満の原因が異なり、その遺伝子のタイプを知ることで、最適なダイエット法がわかるということです。
近年、非常に注目を浴びている遺伝子検査のようです。
ダイエットをしてもなかなか効果が表れないと悩んでいる方は、あなたの肥満タイプに合っていないダイエット法を実施している可能性もあるかもしれません。
肥満のタイプは遺伝子検査でわかる!
人間には、太ることに関わっている遺伝子がいくつかあります。
ひとつは、糖質の分解に大いに関わっている遺伝子です。糖分が脂肪として蓄えられるかどうかに関係しています。
肥満遺伝子検査は、種類もたくさんあります。遺伝子検査キットによって多少の違いがありますが、一般的に次の4タイプに分かれています。
では、代表的な肥満タイプをみていきましょう。
①リンゴ型:糖質の代謝がうまく機能していないタイプです。
このタイプの肥満は、男性に多く見られます。炭水化物や甘いものを食べすぎる傾向があり、基礎代謝が低いので、糖質が消化しきれず、内臓脂肪になります。
②洋ナシ型:脂質代謝がうまく機能していないタイプです。
このタイプの肥満は、女性に多く見られます。ご飯などの炭水化物によっておかずを多く食べる傾向があります。
脂質の代謝がうまく機能していないので、肉の脂身や揚げ物の食べすぎはとても危険です。洋ナシの形のように、下半身に脂肪がつきやすい傾向があります。
③バナナ型:たんぱく質の吸収にトラブルがあるタイプです。
肥満とよばれる日本人の20%がこのタイプの肥満だと言われています。
このタイプの人の基礎代謝量は低くはないのですが、たんぱく質の吸収がうまく機能していません。
よって、タンパク質の吸収が悪いので筋肉がつきにくく、筋肉不足の傾向があります。気を付けないといけない点は、一度太るとなかなか痩せることができないのが、このタイプです。
④アダム・イヴ型:遺伝子に肥満リスクがないタイプです。
遺伝子には、太る要因がないにもかかわらず肥満になっている人がこのタイプです。
日本人の肥満にはこのタイプは、ほとんどいないといわれています。遺伝子に原因があるのではなく、生活習慣に問題があるタイプです。
以上が、代表的な肥満タイプです。
これらの肥満のタイプは、遺伝子検査キットによって(肥満タイプの呼び方が多少異なるかもしれません)知ることができます。
肥満遺伝子検査キットは「糖質代謝」「脂質代謝」「タンパク質吸収リスク」に関わる遺伝子を調べることができる検査です。
肥満遺伝子検査のメリット
肥満に関わる遺伝子の種類を知ることで、それに合ったダイエット法を選択できます。
科学的にも、何を食べると太るのかがわかり、食生活を見直すことができます。肥満の原因となる食べものがわかるわけですから、検査後の効果はあります。「敵を知り己を知れば百戦危うからず」ということですよね。
肥満の原因が科学的に分かれば、無理なダイエットや運動を続ける必要がありません。肥満対策の適切な方法が選択できるということです。
よって、肥満遺伝子の検査を受けるニーズが存在しますよね。
肥満 遺伝子検査のキット
遺伝子は生まれてから死ぬまで変わりません。一度、遺伝子検査を受ければ生涯有効です。
ダイエット効果があらわれるよう、肥満遺伝子検査を受け自分に合ったダイエットをすることが、やせる近道です。
まとめ
太る理由や、やせない理由がわかることで、自分に適したダイエット方法がわかります。
長年、ダイエットを続けても効果の出ない人は、肥満遺伝子検査を受けてみることも視野に入れた方がよさそうです。
