センター試験廃止後の大学入試!センター試験廃止のメリットとデメリット

センター試験廃止【受験】
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2020年から段階的に移行していく入試制度ですが、その中にセンター試験制度の廃止があります。

すでに、皆さんはご存知でしょうが、2019年度を最後にセンター試験は廃止されることが、2015年に文部科学省から発表されました。

ここでは、センター試験廃止で大学入試がどう変わるのか、センター試験廃止後のメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。(この記事は2017年10月12日投稿です)

センター試験廃止について

1990年から開始されたセンター試験は、以前の共通1次試験よりも「考えさせる」設問を取り入れて、受験生の思考力も採点していくという所で、一定の成果を上げていました。

 

しかし、現在の日本の学力は世界基準で決して高いところには達していません。そのため、日本の学力をさらに高めようという事で、教育制度の大幅な改編が必要となりました。

センター試験の廃止はその象徴となる出来事です。

 

センター試験廃止後

さて、センター試験廃止で大学入試がどう変わるのか不安な方も多いでしょう。

はっきり言って、かなり変わります。

これまでのゆとり教育時代の学習環境では、センター試験廃止後の新テスト導入での大学入試に立ち向かうにはとても厳しくなると予想されます。

 

2020年度からは「高等学校基礎学力テスト(仮称)」「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」の2本を中心とする事が検討されており、現在詳細が議論されているところです。

 

それに伴い、高校の授業カリキュラムも大きく変更されます。大学別の試験にも影響が出ることが予想されます。

よってセンター試験廃止後の大学受験がどう変わるのかを、早いうちに把握しておく必要があります。

 




 

 

センター試験廃止後の大学入試試験

「高等学校基礎学力テスト(仮称)」
知識や技能の出題が多く、在学中の基礎的な学力の把握指導方法検討の材料にも用いられる。

「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」
応用力や表現力を重視した出題傾向となる予定です。

 

従来のマークシート式に加えて記述式やリスニング、スピーキングが導入されます。

 

それらの狙いは、知識を学ぶ受動的な教育から、社会に自分から発信する力を養う能動的な教育へと変換することにあります。

近年、予想もつかないほどめまぐるしく発展していく社会の中で、将来活躍できる人材を育成することが目的でもあります。

 

センター試験廃止

 

これまでは知識や学力のみが求められていましたが、思考力・表現力・判断力が求められるようになるのです。

そのためこれまでのような暗記のみの勉強法では大学入試を乗り越えられなくなります。

 




では、センター試験に替わるこれからの新しい入試制度に向けて、何を取り組めばいいのでしょうか?

現状で日本の学力は世界基準に足りていないところがあるので、より学力を上げるための試験になるのは目に見えています。

昔の共通一次試験は「暗記+暗記した項目の再現」で解ける問題でした。
現在のセンター試験は「暗記+暗記した項目の再現+思考力」が必要になる問題が増えました。

 

そして、これからの新しい試験は「暗記+暗記した項目の再現+思考力+判断力+表現力」が求められる試験になります。

つまり、学力問題に対して何を解答すればよいかを適時に判断し、適切な解答を表現していく学力が求められるということです。

 

 

これからは知識を貯める作業だけではなく、問題ごとに適切な解答を自ら判断し、採点する側を納得させることができる適切な解答を表現する力を養う作業も必要になってくるということです。

 

 

センター試験廃止のメリットとデメリット

1990年に現在の形のセンター試験が導入されてから、およそ30年たちます。

  • 移り変わる新たな試験制度は、受験生にいったいどのような影響を与えるのでしょうか?
  • センター試験廃止で大学受験がどう変わるのでしょうか?

 

 

メリット

一度きりだったセンター試験のプレッシャーが緩和されることが挙げられます。

従来は内申点はほぼ関係なく試験の成績のみがすべてでしたが、普段の学力が如実に反映されやすいこの制度は緊張に弱い受験生にとっては、ありがたいものでしょう。

そして日々の学習が受験対策を重ねていくことでまさしく狙い通り基礎学力および表現力がおのずと身についていく事が考えられます。

センター試験廃止後




デメリット

従来の試験よりも更に理解を深めなければいけない点でしょう。 

マークシート式だったゆえに知識を詰め込むことで対策できていた教科も、記述式が中心となると一気に難易度が上がります。

また表現力を重視するということは、基礎的な国語力が身についていないと問題を読み取ることも記述することも難しくなります。

特に初年度は問題傾向も掴めないため、受験勉強に難航することと思われます。
今後は知識とは別に、文章に書く、実際に話すなどの練習も必要となるため負担が増すと感じる受験生もいることでしょう。

基礎学力テストが加わることにより、日々の学習が更に重要となってきます。

その分、部活動に打ち込む学生には負担が大きくなると想定されます。3年生になり部活を引退し今までのエネルギーを勉学にシフトして、成績が急上昇するという層が一定数はいたのですが、そのようなメリハリをつけるタイプの学生には難しくなるかもしれません。

 

もちろんどちらも大切で平行し励むことが重要なのですが、どちらのパフォーマンスにも影響が出ないようにするのには、とても体力が必要なことです。

 

センター試験廃止

 

 

 

 

センター試験廃止後の英語

対策としては、特に英語に注目が置かれています。

これからのグローバル化社会に向けて、英語の試験は暗記だけでは乗り越えられません。

4技能入試になり、「読む」「聞く」「書く」「話す」のスキルが必要になります。

そのためただ文法を理解して解くだけではなく、会話力が試されるのです。

英検の取得者も優遇されるようになり、国公立大学を受験の場合は英検は必須になります!

 

英検と大学入試についてはコチラからどうぞ。


そうなると、英語のリスニングやスピーキング力を高める英会話塾に通う学生さんが今以上に増えることが予想されます。ネイティヴの発音を聞き取れるよう耳を慣らす努力が必要です。

そういった内容も含め小学生の英語が2020年から教科化されます(先行実施で2018年の場合もあり)

 

4技能を取り入れた英語の試験では、幼児教育から発音やリスニングのスキルを身につける必要性が高くなります。

 

まとめ

いかがでしたか?センター試験廃止で大学入試が大きく変わりますね。

しかし、もちろんこれまでと同様の勉強の基礎は大事なので、これまでの勉強方法にプラスアルファでこれらの学習も加えていかなければいけないということです。

これに伴い、センター試験廃止後の大学入試対策や、幼児期からの学習など、すでに取り組んでられるご家庭も多いとのことです。
小学生からの英語教科化で今まで以上に幼児教育の市場は膨れていく事も予想されます。

 

そしてまた、大学入試には直接関係がありませんが、小学生、中学生の道徳の教科化も実施されます。道徳の教科化については以下からご覧ください。


イヤイヤ、ほんとにこれからの大学入試はたいへんですね。

尚センター試験に変わる新テストは「大学入学共通テスト」となります。

 



 

 

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